轟焦凍は、まだ答えの出ない食卓から逃げなかった

第5期 第105話「地獄の轟くん家」(インターン中、姉・冬美の提案で、焦凍が出久・爆豪と一緒に家族の夕食の席につく場面)の場面に触れます。ネタバレを含みます。

僕のヒーローアカデミアの第5期 第105話で、轟焦凍はインターンの仲間と一緒に、自分の家の夕食の席につきます。言い出したのは姉の冬美でした。家族がそろって同じ食卓を囲むこと自体が、この家では簡単なことではありません。

この場面を挙げる人でも、止まった位置は同じではありません。兄と父のあいだに走る緊張で止まる人もいれば、その真ん中で黙って箸を動かす焦凍で止まる人もいます。

許したから、座ったのではない

この回はよく「重い家族回」「気まずい食卓」として語られます。空気の描写としては、その通りです。

けれど、焦凍がこの席にいるのは、何かを許したからではありません。まだ答えが出ていないまま、それでも同じ食卓につくことを選んでいます。 この場面に止まる人は、決着がついていない相手と、それでも同じ場に居続けた時期に覚えがあるのかもしれません。

場をつなごうとする人が、いちばん疲れている

この食卓を言い出したのは冬美です。家族がばらばらのままでいることを、いちばん気にかけていた人でした。

壊れかけた場をつなごうとする人は、誰よりも気を張っています。 この場面で胸が動く人は、ぶつかる二人より、その間で料理を並べた人のほうに目が行く人です。

他人がいるから、言えることがある

焦凍は、出久と爆豪を連れて家に帰ります。家族だけではなかった食卓です。

身内だけでは言えないことが、外の誰かがいることで、ようやく口に出せることがあります。 この始まりに止まる人は、誰かに同席してもらうことで、自分の家と向き合えた覚えがある人かもしれません。

あなたが止まったのは、どこでしたか

同じ食卓の場面を思い出しても、残っている一点は人によって違います。

兄と父のあいだの緊張で止まる人。食卓を用意した姉の気づかいで止まる人。何も言わずに座っていた焦凍で止まる人。他人の家の空気の中にいた出久と爆豪で止まる人。

作品の評価が分かれているのではなく、ふだん何を見て生きている人かが分かれているだけです。 理由を説明する必要はありません。浮かんだ一場面が、そのままあなたの答えになります。

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この場面で息を止めたということが、あなたの何を指しているか。
そこが分かれるところに、あなたの性格が出ます。

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