第1話「天才バスケットマン誕生!?」(赤木晴子に「バスケットはお好きですか?」と声をかけられた花道が、ルールも知らないまま体育館でバスケの真似事を始め、晴子の想う相手を知って落ち込む場面。始まりの前提の範囲)の場面に触れます。ネタバレを含みます。
SLAM DUNKの第1話で、桜木花道は中学で50人にフラれてきた高校1年生です。そこへ赤木晴子が「バスケットはお好きですか?」と声をかけます。花道は、ルールも知らないバスケを始めました。
この場面を挙げる人でも、止まった位置は同じではありません。舞い上がる花道の勢いで止まる人もいれば、晴子の一言そのもので止まる人もいます。
この場面はよく「好きな子のために始めた」と笑って語られます。始まりとしては、その通りです。
けれど、どんな理由であれ、花道は知らない世界に体ごと飛び込んでいます。理由より先に体が動いた。 この場面に止まる人は、始めた理由を人に説明しにくいまま、何かに夢中になった覚えがあるのかもしれません。
晴子が声をかけなければ、花道がボールを持つことはなかったかもしれません。何気ない一言が、ひとりの行き先を変えていきます。
誰かの何気ない一言で、自分の進む方向が変わったことがある人がいます。 この場面で胸が動く人は、言った側より、言われた側の変わり方に目が行く人です。
晴子の想う相手が別にいると知って、花道は大きく落ち込みます。それでも、この物語はそこで終わりません。
つまずいた直後の顔を覚えている人は、そこから何を続けたかを大事にする人です。 この始まりに止まる人は、思いどおりにいかなかったものを、それでも手放さなかった経験がある人かもしれません。
同じ始まりの場面を思い出しても、残っている一点は人によって違います。
晴子に声をかけられた瞬間で止まる人。ルールも知らずに体育館で跳ぶ花道で止まる人。スラムダンクという言葉を知った瞬間で止まる人。想う相手を知って落ち込む花道で止まる人。
作品の評価が分かれているのではなく、ふだん何を見て生きている人かが分かれているだけです。 理由を説明する必要はありません。浮かんだ一場面が、そのままあなたの答えになります。
この場面で息を止めたということが、あなたの何を指しているか。
そこが分かれるところに、あなたの性格が出ます。
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