ミュウツーの逆襲を見て記憶に残っているのは、対決の場面よりも、その前後の静かな時間だという人が少なくありません。心に残る場面は、人によって違います。同じ静けさでも、そこに何を読み取るかは見る人しだいで、初めて見た年齢によっても変わってきます。
作られた命が、自分の存在する理由を自分で探そうとする物語です。この記事は一本の映画を場面ごとに切り分け、その瞬間に何が起きていたのかだけを丁寧に確かめます。急がずに、順番に立ち止まっていきます。台詞の応酬より、そのあいだの表情のほうを見ます。
ミュウツーは自分がどうやって生まれたかを知っていますが、なぜ生まれたのかは誰も教えてくれません。前者は事実として渡せても、後者は誰にも答えられない問いだからです。答えの無い問いを抱えたまま、それでも歩き続けます。
その問いを一人で抱えたまま動く姿は、正体を隠す話としてよりも、答えの出ない問いとどう付き合うかの話として読むと、違う場面が心に残るはずです。
この作品の終盤には、それまで描かれなかった種類の涙が出てきます。悲しみだけでも、喜びだけでもない、うまく説明のつかない涙です。
あなたの記憶にあるのは、その涙が流れた場面でしたか、それとも別の一瞬でしたか。どちらであっても、この記事の役割はここまでです。
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<!--裏取り: https://www.pokemon.co.jp/tv_movie/movie/1998/ (ポケモン公式サイト) / 1998年公開『ミュウツーの逆襲』のストーリー紹介ページで正式タイトルとあらすじ(サトシたちとミュウツーの戦い、ミュウとミュウツーの対峙)を確認-->
この回で、あなたが息を止めたのはどの場面か。
そこが分かれるところに、あなたの性格が出ます。
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