東京タワーに居合わせただけの3人が、同じ光に包まれた

第1話(社会見学の東京タワーで、3人の少女が異世界へ呼ばれる場面。公式あらすじの範囲)の場面に触れます。ネタバレを含みます。

魔法騎士レイアースの始まりは、東京タワーです。学校も性格も違う3人の少女が、たまたま同じ場所に居合わせ、突然光に包まれて、知らない世界へ呼ばれます。ただ、この始まりの場面を思い出す人でも、止まった位置は同じではありません。

知らない世界に放り出された怖さで止まる人もいれば、知り合いですらない3人が並んで立っていたことのほうで止まる人もいます。

選ばれたから、呼ばれたのではない

3人は、何かの試験に受かったわけでも、自分から志願したわけでもありません。その日、その場所に居合わせただけです。ここはよく「運命の出会いの場面」として語られます。物語の始まりとしては、そう見えるのが自然です。

けれど、呼ばれた瞬間の3人は、運命を感じる余裕などありません。手元にあったのは、隣にいる知らない誰かと、帰り道が分からないという事実だけでした。この場面に止まる人は、選ばれた特別さより、心の準備がないまま役目が降ってくる感じのほうに、覚えがあるのかもしれません。

知らない人と、同じ側に立たされる

もし一人で呼ばれていたら、話はまったく違っていたはずです。3人は、名前も知らない相手と、同じ側に立つところから始めるしかありませんでした。

仲良くなったから一緒にいるのではなく、一緒にいるしかないところから始まる関係があります。 新しいクラス、新しい職場、たまたま同じ班になった人たち。この場面で胸が動く人は、異世界の不思議さより、その「選んでいない隣」に何度も救われたり、戸惑ったりしてきた人です。

先に前へ出る子は、怖くないわけではない

3人の中で、光は正義感が強く、まっすぐ前を向く子として描かれます。明るくて、迷いのない子に見えます。

真っ先に前へ出る人は、怖さを感じていないのではなく、怖さを口にする前に体が動く人です。 誰かが先に立てば、残りの人は少し楽になる。そのことを知っている人ほど、自分の怖さを後回しにします。この場面で光の背中に止まる人は、自分も同じ役を引き受けてきたのかもしれません。

あなたが止まったのは、どこでしたか

同じ始まりの場面を思い出しても、残っている一点は人によって違います。

3人を包んだ光で止まる人。帰り道が分からないという心細さで止まる人。知らない3人が並んで立っていたことで止まる人。真っ先に前へ出た光の背中で止まる人。

作品の評価が分かれているのではなく、ふだん何を見て生きている人かが分かれているだけです。 理由を説明する必要はありません。浮かんだ一場面が、そのままあなたの答えになります。

この場面で息を止めたということが、あなたの何を指しているか。
そこが分かれるところに、あなたの性格が出ます。

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