碇シンジは、久しぶりに会った父から、乗って戦うよう求められた

第壱話「使徒、襲来」(第3新東京市に呼ばれた碇シンジが、ネルフ本部で久しぶりに父ゲンドウと再会し、エヴァンゲリオンに乗って使徒と戦うよう求められる場面。始まりの前提の範囲)の場面に触れます。ネタバレを含みます。

新世紀エヴァンゲリオンの第壱話で、碇シンジは父に呼ばれて第3新東京市にやって来ます。着いた街では、使徒と国連軍が戦っていました。長く会っていなかった父がシンジに求めたのは、エヴァンゲリオンに乗って戦うことでした。

この場面を挙げる人でも、止まった位置は同じではありません。父の冷たさで止まる人もいれば、答えを迫られるシンジの顔で止まる人もいます。

ロボットに乗る話、だけではない

この場面はよく「主人公がロボットに乗る始まり」として語られます。物語の入口としては、その通りです。

けれど、シンジにとってこれは、何年も会っていなかった父との再会でした。会いたかったのか、会いたくなかったのか、自分でも分からない相手です。 この場面に止まる人は、近い人との距離をうまく測れなかった覚えがあるのかもしれません。

必要とされたのは、自分なのか、役目なのか

父はシンジを呼びました。けれど、求めていたのはシンジ本人なのか、エヴァに乗れる誰かなのか、シンジには分かりません。

必要とされることと、大事にされることは別の話です。 この場面で胸が動く人は、役目を渡されたときに、その奥にある気持ちを確かめたくなる人です。

答えを迫られる、という重さ

説明も心の準備もないまま、シンジは答えを求められます。その場にいる大人たちは、みな彼の答えを待っています。

自分で選んだはずなのに、選ばされたように感じたことがある人がいます。 この始まりに止まる人は、その重さを体で知っている人かもしれません。

あなたが止まったのは、どこでしたか

同じ始まりの場面を思い出しても、残っている一点は人によって違います。

戦闘のさなかの街に降り立つシンジで止まる人。迎えに来たミサトで止まる人。父と向き合った瞬間で止まる人。乗って戦うよう求められたあとのシンジの沈黙で止まる人。

作品の評価が分かれているのではなく、ふだん何を見て生きている人かが分かれているだけです。 理由を説明する必要はありません。浮かんだ一場面が、そのままあなたの答えになります。

この場面で息を止めたということが、あなたの何を指しているか。
そこが分かれるところに、あなたの性格が出ます。

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