診断結果

ずっと欲しかったのに、欲しいと言わなかった分の一瞬

数あるキャラクターの中で、あなたは報瀬を選びました。読んでいるのは、その選択そのものです。

あなたが見ていたもの

あなたが報瀬に反応したのは、努力が報われる話が好きだからではありません。報われる話は無数にあって、あなたはその全部で心を動かされたわけではないはずです。

報瀬にはずっと空いている場所があり、本人はそれを埋めてほしいと言いませんでした。言えなかったのか、欲しがっていること自体に気づいていなかったのか、そこは人によって違いますが、要求だけはしなかった。騒いでみせたり、明るく振る舞ったり、逆に諦めたふりをしたり、外に出る形はさまざまでも、請求はしていません。

あなたが覚えているのは、その請求していないものが、思いがけない側から差し出された場面のはずです。効いているのは、差し出された物の大きさではありません。「言っていないのに来た」という順番のほうです。

欲しいと言って手に入れたものでは、この涙は出ません。あなたが見ていたのは、埋まったことではなく、埋めてもらえると思っていなかった人の前に、それが置かれたという一点です。

そして、いまのあなた

あなたが覚えていた絵が一枚、ここに加わります。あなたが選んだのは、差し出されたものを見つめている報瀬のその顔でした。それが見える位置は、差し出された本人の内側です。

あなたにも、請求していないものがあるはずです。欲しくないのではなく、言ってしまうと、断られたときに「もともと要らなかった」と自分に言えなくなる。だから先に要らない側へ回っておく。あなたが「別にいい」と言うとき、それはたぶん本当に別にいいわけではありません。

一つ確かめてみてください。人にしてほしいのに頼まずにいることを、一つ挙げられますか。挙げられたのなら、あなたはそれを言わずにいるのであって、気づいていないわけではありません。では、言わずにおくと決めたのは、いつのことでしたか。